アルバータ・ハンター『AMTRAK BLUES』
- 店主すー
- 2019年4月23日
- 読了時間: 2分

「この歌は誰ですか?」 このアルバムを流すと、本当に多くのお客さんから尋ねられます。
アルバータ・ハンターの『AMTRAK BLUES』♪ 素晴らしいシンガーなのに、日本ではあまり知られていないのが残念! なので今回は、ほうぼう屋でよく流すこの方についてちょっと触れさせて下さい。
1895年メンフィスの貧しい家で生まれた彼女は、
多くの黒人がそうだったように激しい人種差別の中、学校教育もろくに受けることなく育ったそうです。 生活の糧として16歳からシンガーとして活動。1920年代にはシカゴやニューヨークそしてヨーロッパでも絶大な人気を得ました。 しかし50年代になると「そのスタイルはもう古い」と評価され、仕事がなくなってしまったのだそう…。
でも、そこからがまた凄いんです!
仕事が無くなってしまったアルバータさん…母の死がきっかけともなり、今度は「看護師」を目指すことに。 この時すでに62歳となっていましたが、なんと年を10もサバ読み50歳と申告し看護学校へ入学。まずは小学校の卒業資格から勉強したのだとか (@_@) その後70歳(実際は82歳)で定年を言い渡されるまでの20年近く、准看護師の仕事に就いていたそうです。
しかし、まだまだ終わりではありません!
「歌手」アルバータ・ハンターを記憶していた人が放ってはおかなかったんですね。 なんと82歳という高齢で音楽の世界にカムバック!このアルバムは85歳の時にレコーディングされたものなんです。 看護師としての経験も歌に影響しているのでしょう、優しくて厳しくて人生の荒波を越えてきた女性の歌声♪ 1984年、89歳で天寿を全うしました。
どんなことも限界を決めずに挑戦するバイタリティ、命を使い切ったのですね。 「あんたはまだまだ若いんだから、もっと頑張りなさい!」…彼女の歌を聴くたび、そんな風に励まされている気がします。
さて皆さん、今週も頑張りましょう(^^)/
店主すー






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