白人美女ジャケット&黒人音楽
- 店主すー
- 2019年12月19日
- 読了時間: 2分

サンタの格好をして微笑む美女。
このごろ店でよく流すコンピレーションアルバム
『ブルー・ブルー・クリスマス』のジャケットです♪
先日、これを見たお客さんが
「センスのないジャケットだなぁ(^^;)」と。
しかし、これにはきっと深い訳があるのだろうと。
なので今回は、ほうぼう屋でよく流す音楽の歴史についてちょっと触れさせて下さい。
昔のアメリカ
黒人に対する人種差別が激しかった時代、
ブルーズ・ゴスペル・ジャズなど、あらゆる黒人音楽は
「レイス・ミュージック」と呼ばれ、
白人に受け入れられることはなかったそうです。
けれどその一方で、
白人が黒人音楽をカバーする(というかパクる)レコードが作られ大ヒット♪
つまり、「黒人の音楽でも人気は出るし、よく売れる」ということに白人も気付いたんですね。
そこに着目した白人音楽レコード会社は、
ミュージシャンの気持ちや作品の内容は度外視し
「売れさえすればそれでいい!」と
「白人美女ジャケット&黒人音楽」という表紙と中身がチグハグな商品を作り、白人にジャケ買いさせるという戦略に出た訳です(ー ー;)
このアルバムも然り。中身は1920年代〜60年代に歌われた黒人ブルーズマン達の名曲集♪
でもそんな歴史的背景を知ると、また違った見方が出来ますね。
ちなみに、このアルバムは日本で作られたもの。
ブルースの魅力を世に広めようと設立された
「ブルース・インター・アクションズ(現 Pヴァイン)」というレコード会社からから31年前に発売されました。
ということは、きっと…
「そんな人種差別と金儲けの歴史を皮肉り、伝えるため」
あえてこのジャケトにしたのではないだろうか?と思ったりしています。
店主すー






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