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お墓

  • 店主すー
  • 9月23日
  • 読了時間: 2分
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 今日は「秋分の日」

お彼岸なので、お墓参りに行った方も多いですかね?

そこで今日はちょっと「お墓」についてのお話を。


 もうすぐ私の好きなベッシー・スミスの命日がやって来ます。

今から88年前の1937年9月26日、ブルースの女王と呼ばれたシンガーのベッシー・スミスが交通事故に遭い亡くなってしまいました。享年43歳。


 人気絶頂だった彼女の葬儀は盛大に行われたそうですが、何故か旦那さんが墓石を買う事を拒んだ為に墓石はないままだったとか。(…ケチだったのでしょうか?)


 しかしその死から33年経った1970年、

彼女の大ファンだったロックシンガーのジャニス・ジョプリンらの寄付により、ペンシルバニア州にあるマウント・ローン墓地という所に墓石が建てられたのだそうです。


 ですがそんなジャニスも、

ベッシーのお墓を建てた2ヵ月後の10月4日にこの世を去ってしまったのですが…。そして彼女の希望によりお墓は建てず、遺灰は海に散骨されたのだそう。


 実は近ごろ私自身も、

「お墓」についてアレコレ想う事が多いんです。

というのは、来月頂く長期休みに故郷・岩手にある「母の実家の墓じまい」という大役を果たす為、姉と一緒に準備を進めていたからなんです。


 お墓と言えば、

私は子どもの頃から毎年お盆になると、親や親戚のおじちゃんおばちゃん達にくっついてってお墓参りに行ったものでした。

しかし歳を重ねていくと、お墓参りでの想いがどんどん変わっていくのを感じたんですよね。


 墓石に刻まれた沢山の故人の名前を見る度、顔を知らなくとも何代か前にはそういう人が確かにいて、その前も数知れぬご先祖さん達がいたんだという事を意識するようになりました。


そしてそれを遡れば無限に命の繋がりがあって、今生きている自分はそんなご先祖さん達の「命の結晶」なんだろうなぁと。

そしてそんな故人の遺骨を埋葬し建てた墓石は、故人が生きた「証」であり「象徴」なのだろうとも。


 しかし母の実家はもう誰も住む人がいなくなり、今後お墓を使う人もいなくなってしまいました…。なのでそのお墓は取り壊し永代供養塔に移す事にした訳です。つまり「お墓の引っ越し」。


 今後はそちらで供養という形になるわけですが、子どもの頃から慣れ親しんだお墓だったので何だか寂しい気がします…。


  店主すー


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