「アリゲーター」の名を冠したレコードレーベル
- 店主すー
- 2023年2月2日
- 読了時間: 2分

この度、
スタッフKが仕入れてくれた焼酎の銘でもある
「アリゲーター」は、
アメリカ南部にも生息するワニの種類。
そして、
多くのBluesアルバムを世に送り出している
音楽レーベルの名でもあるんです♪
そのシカゴの「アリゲーター・レコード」からは、
アルバート・コリンズ、ココ・テイラー、ジョニー・ウィンター、などなど。
挙げればキリがないほど沢山のミュージシャンの作品が発表され、
ほうぼう屋の棚にもCDが多数並んでおります。
今やブルーズ界にはなくてはならないアリゲーター・レコードですが、
その立ち上げにはやっぱり
「人と人とのご縁」というものが大きく関わっていたんですよね。
何だか前向きになれるエピソードなので、
ちょっとご紹介させて下さいね♪
アリゲーター社は今から52年前、
当時23歳だった白人青年ブルース・イグロアさんという方が設立。(写真左)
元々この方は老舗レーベル「デルマーク・レコード」のスタッフだったそう。
そんなイグロアさんが1970年のある日、
シカゴのサウスサイド黒人居住区にあったクラブで、
ハウンド・ドック・テイラーと彼のバンド
「ザ・ハウスロッカーズ」の演奏に偶然出会い
「なんじゃこりゃ〜(O_O)」と感動。
そこで上司に
「彼らのレコードをデルマークからぜひ出したい!」とかけ合ったそうですが、あっけなく断られ
「ならば自分で立ち上げるしかない!」と
貯金をはたき自費でレコーディング。
自宅アパートをオフィスにし、自身のレコード会社を設立したのが始まりだったそうです。
…しかし当時はBlues人気が下火で収益もほとんど出ず、存続の危機もあったそう。
金儲けの為に黒人音楽を利用し搾取するだけの人もいれば、
自分の生活もかえりみず採算度外視で頑張る人も。
いずれにしてもそういう人々がいなければ、
今こうして私達日本人がBluesを聴く事は出来なかったはず。
もっと言えば、
イグロアさんがハウンド・ドック・テイラーと出会わなければアリゲーター社は誕生していなかったわけです。
みなさんも
「もしあの日、あの時、あの場所で、あの人と出会ってなければ、今とは違った人生になっていたはず」
なんて事がいろいろあると思います。
振り返ると、
ほうぼう屋が誕生し今に至るまでも様々な人とのご縁があったわけで。
そう思うと「ご縁」って本当に不思議で有難いものだとつくづく思うのです。
店主すー






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