- 店主すー(サイト所有者)
『Mr.Bojangles(ミスター・ボージャングルス)』
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この頃はあまりそんな場面はないのですが、
28年の歴史を振り返ると、
昔はお酒の場ならではのいろんなトラブルが起こったり、
やむを得ずお巡りさんを呼んだりした時もありました。
例えば無銭飲食。
「持ち合わせが少なくて…」
そういう方の財布の中身を確認させて頂くと、1円玉が数枚のみ。
けれど本人は本気で反省する様子もなく、確信犯的にやっているようでした。
お巡りさん曰く、
「仕事も住むところもなく切羽詰まり、逮捕されることを目的としてやってる人も多いんですよ」と。
そして「しばらくは雨風しのげる所で三度の食事も保障されますからね」とも。
結局そういう時は、お代の回収も出来ません。
もし私だったら、
「せめてお皿のひとつも洗わせて下さい!」ってぐらい、
言ってみるんだけどなぁなんて思ったり…。
「あの人今ごろどうしてるんだろう? それまでどんな人生を歩んだ人だっただろうか?」
この頃『Mr.Bojangles(ミスター・ボージャングルス)』を聴きながら、そんな昔の事が頭をよぎりました♪
この曲は、
作者ジェリー・ジェフ・ウォーカーの実体験をもとに作られたそうで、
落ちぶれた老ダンサーの姿が美しいメロディに乗って歌われています♪
彼はある日酒に酔ってトラブルを起こし、ニューオーリンズの留置所でお世話になることに。
そこで出会ったのが曲のタイトルとなった「ボージャングル」と名乗るホームレスのお爺さん。
その人は長いこと愛犬を連れ南部を旅回りしていたタップダンサーだったとか。
そしてお爺さんは自分の人生を語ってくれたり、ダンスを踊り暗い監獄にいるみんなを励ましてくれたそうです。
ボロ靴を履きながらも誇り高く踊るお爺さんに対し「Mr.」と敬意を表す作者の気持ちにジーンときてしまいます。
広く知られてる方で言えば、
サミー・デイビスJr.や高倉健さんも生涯愛した曲だったとか。
そんな作者ジェリー・ジェフ・ウォーカーさんが去る10月23日、78歳で生涯を終えたとの報せを聞きました。
本当に素晴らしい楽曲をありがとうございます!
この先もずっと色んな人に歌い継がれてゆく名曲であります♪
どうぞ安らかに。
店主すー