建物の契約を更新しました!
- 店主すー
- 5月13日
- 読了時間: 3分

ほうぼう屋がある場所は、路の行き止まりに建っているビルの地下。そこは「聖域」と言われる鳥居の中でお稲荷さんの祠があるんですよね。
私は何やらそこに、特別な力が潜んでいるのでは…と思ったり思わなかったり。
さて 33年前の今日、1993年5月13日。
私は西荻窪という町にある「ハイツそれいゆ」という建物の地下にある物件と契約を交わしました。
…しかしそこはもともと、物件として不動産屋さんが貸し出していた場所ではなかったんですよね。
というのも、建物の持ち主であるSさんは当時そこを誰かに貸そうという気が全くなく、5年間も放置していたようなんです。ちなみにその5年より前は、アニメのスタジオだったのだそう。(これについてはビックリする事が。それはまた別のお話で。)
そんな中、
それまで私が働いていたお店の閉店や人とのご縁や偶然が重なり、何故か私はその場所に引き寄せられていったという訳なんです。
そしてそこの持ち主であるSさんという女性と色々お話しさせて頂いたところ、
「あなた(正確にはあなた達)だったら貸してもいいわよ(^^)」という事に。(実はオープンした頃は、私ともう一人の女性との共同経営だったんです。)
Sさんは若い頃に旦那様に先立たれ、女手ひとつで男の子3人を育て上げたという肝っ玉母ちゃん風の方で、運送会社も経営されていました。
気丈で情に厚い頼りがいのある方で、何かあれば店子(たなこ)の為にすぐ動いてくれるといういい大家さんでもあったんですよね。
しかしあろう事か、ある日Sさんが誰かの保証人になったばっかりに他人の大借金を負うはめとなり、破産宣告を受けてしまったという事なんです…。
そしてほうぼう屋が入ってるビルも運送会社も住んでいた自宅も全て差し押さえられてしまったのだそう…。ある日裁判所からそんなお知らせの書類が届きビックリしてしまいました。
…やっぱり善人は馬鹿を見てしまうのでしょうか。
あれは今から25年前、
ほうぼう屋がオープンして8年目の事でした。そこから1年近くは家賃を破産管財人である弁護士の口座に振り込むという形になりました。そしてその後、建物の持ち主が変わり今の大家さんとなったんです。
本当に人生どうなるかなんて分かりませんね…。
あれから私はずっと「Sさん今ごろどうしてるんだろう…?」と思い続けています。
だってSさんとの出会いがなかったらほうぼう屋は生まれてなかったと思うんですよね。いや、Sさんだったからこそこの場所を借りる決心がついたんです。
今もどこかで元気でいらっしゃるなら、会って是非お礼が言いたいと思っています。
今日はほうぼう屋にとって新たな門出となる日。契約から開店までの2ヶ月間は「あ〜だこ〜だ」と言いながらだんだんお店らしくなっていく過程がとても楽しく、今となっては懐かしい思い出です。
Sさん、Sさんが作ったこの建物もだいぶ老朽化が進みましたが、まだまだ頑張らせてくださいね!そしてどうか見守ってて欲しいのです!!
写真は33年前にSさんと交わした古い契約書と、Sさんが来ればいつも注文してくれたオムレツライス♪
店主すー



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