ほうぼう屋のブラックカレーの歴史
- 店主すー
- 2月6日
- 読了時間: 2分

昨夜は、
西荻でイタリアン食堂をやられている同業のKさんがご来店♪
店内に漂う匂いに釣られ「ブラック・カレー」のご注文を頂きましたm(_ _)m
…そう言えばこのカレー、
ほうぼう屋の定番になってから、かれこれ30年近くになるんですよね。
つまりスタッフKとほぼ同い年。因みにKは明日が誕生日で、私が3日がかりの大難産を成し遂げた記念日でもあります(O_O)
それにしても、
昨日スタッフKもこのカレーについてのエピソードを投稿しておりましたが、
とにかく手間暇や出来上がりまでの時間がかなりかかる上に「体力」も…。
10キロ以上ある鍋を持ち上げる事も30年前は全然ヘッチャラだったのですが、今はだいぶ身体に堪えるようになってしまいました(^^;;
思い返せば、
開店当初は「ほうれん草のカリー」とか「ひよこ豆のカリー」など、いわゆる「インド系カリー」をアレコレお出ししていたんですよね。
何故なら、私が昔インドを1人で4ヶ月Hoboした事があったからなんです。
しかし西荻は当時から「カレー専門店激戦区」だったので、どれも他に行けば食べられるっちゃ〜食べられる、という訳です。
なので
「ほうぼう屋でしか食べられない1品を〜!」と思い、たどり着いたのがこれでした。特に私が1番こだわったのが「色は黒」という部分。
今でこそ黒いカレーは色々ありますが、当時は珍しかったと思います。
そこでまず参考にさせて頂いたのが、
日本ブラック・カレーの発祥と言われる、老舗洋食店のレシピでした。
そしてそこから試行錯誤を繰り返し、ほうぼう屋らしさの改良を重ねてゆきました。それは「今」も続いています。
まずこの色にするには、小麦粉やカレー粉を炭になる前のギリギリ限界まで1時間以上かけてじっくり炒めるんです。しかし途中で焦がしてしまったらそれまでの苦労も全部水の泡。(TT)
なので、一切合切気は抜けません。
私はこの調理工程を勝手に「瞑想」だと思い込んでいます。(笑)
心を静め、無心になり、カレーのルーの事だけに心を集中させる事。
「歩歩是道場」とはこのことかなと。
私にとっては、
時には厨房が「道場」と化すのであります(^^)/
店主すー
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