ザ・バンド ロビー・ロバートソン、安らかに。
- 店主すー
- 2023年8月15日
- 読了時間: 2分

去る8月9日、
「ザ・バンド」のギタリスト&ソングライター、
ロビー・ロバートソンが80歳で旅立ってしまいました。
私にとってザ・バンドは、
ブルースやスワンプ・ロックに興味を持つきっかけを作ってくれたバンドのひとつでもあります。
そんな彼らの曲で思い出深いのは、
やっぱり「ザ・ウェイト(The Weight)」
この曲は、ロビー・ロバートソンが生まれ育ったカナダを16歳で飛び出し、ロニー・ホーキンスのバンドでプロギタリストとしてやる為に、
アメリカ南部まで1人旅した時の事を書いたものだったそう。
私事ではありますが、
昔米軍キャンプなどで音楽の仕事をやっていた頃、この曲はよく歌わさせて頂てました。
そんな中、「やっぱり歌うからには、詞の内容をちゃんと理解したい」という思いが(この曲に限らず)常にあったんですよね。
しかしこの曲の場合、
何を言わんとしているのかがチンプンカンプンだったんです。
「ナザレス」とか「モーゼス」「ルカ」とか、
何やらキリスト教にまつわる名前がアチコチに出てきて…⁇という感じでした。
だから結局、正直意味もわからず歌っていたわけで、何だかモヤモヤした気持ちでした。
その後もずっと釈然としないものを感じていたわけですが、ある日「あ、シンプルにそういう解釈でいいんだ〜!」と、
腑に落ちるきっかけを作ってくれた出会いがあったのです。
…あれは30年ぐらい前の事。
阿佐ヶ谷のある飲み屋さんで偶然居合わせた
ミュージシャンの石田長生さんと、この「ザ・ウェイト」についてお話しさせて頂いた事がありました。
全然気取りもなく自然体な石田さんは、
自身で訳詞されたという日本語Verの「ザ・ウェイト」をその場で口ずさみ、色々お話ししてくれたんですよね。
それが凄く心に響き、私はそれまでのモヤモヤが晴れたような気持ちになりました。
石田さんはとにかくロビー・ロバートソンの事が大好きだったようで、彼のギタープレイについても「左手のヴィブラートと右手のピッキングが〜」と熱く語っておられました。
私はそれがきっかけとなり、ロビー・ロバートソンのギタープレイを意識して聴くようにもなりました。
そんな石田さんも8年前に旅立たれてしまったんですよね…。本当に次々と寂しいです。
"Take a load off. Fanny
Take a load for free
Take a load off. Fanny
And you put the load right on me"
ー The Weight ー
ロビー、数々の名曲名演
本当にありがとうございました!
もう重たい荷物は下ろしてゆっくり休んでください。
今頃あちらでは石田さんも笑顔で迎えてくれてますね、きっと。
どうぞ安らかに。
店主すー
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