現場で愛される役者さん
- 店主すー
- 2023年11月20日
- 読了時間: 3分

ほうぼう屋がロケ地となりました
ドラマ「ミワさんなりすます」
最終回まで、まだまだどこかでほうぼう屋が登場しますよ〜!
皆さまお見逃しなく(^^)/
ところで、
ほうぼう屋がなりすました「BARらすべがす」
前回の登場回ではミワさんと八海様と、
世界的映画監督ニコラス・シラーさんにご来店頂きました。
そんなシラー役を演じられたのはブレイク・クロフォードさん。
この方とは撮影の合間にほんの少しだけ接する機会があり、とても印象深く感じた事があったのです。
なので少し長くなりますが、
そんな私が撮影現場で感じた事をちょっとだけ書かせて頂きますね。
あれは撮影中
私が用事で一旦外に出て店に戻ってきた時の事。
ちょうどキャストの皆さんも控え室から戻り店に入るタイミングだったんですよね。
「頑張ってください!」私がそう声をかけると、
皆さん会釈をしながら階段を降りてゆかれました。
少し遅れてブレイクさんが来たので会釈をすると、
この方はその場で一旦立ち止まり深々と頭を下げてくれたんです。
そして階段を少し降りた所でまた立ち止まり、
何とまた後ろを振り返って再び深々と頭を下げ階段を降りてゆかれました。
…それはまるで神社での参拝作法のよう。
ロケ地の店の店主とは言え、
一介の私に対しあんな丁寧なお辞儀をしてくれるとは…。
「この方一体何者なんだろう?」「もしやBlues好き?」と、
いち人間としてとても興味を持ちました。
その後ほうぼう屋での撮影が全て終了。
スタッフの方からキャストの皆さんに花束が手渡され、それぞれの方から挨拶がありました。
そんな中、私はブレイクさんの挨拶がとても心に残ったのです。
「私はこれまで外国人だからという事で起用される事が多かった。しかし今回は、いち人間として、役者としての自分を買ってくれた気がしてとても嬉しかった」と。
つまりこれまでは
「役者としての素養を買われて」というよりは
「日本語もペラペラな上、見た目は外国人」という事で重宝され起用される事が多かったんだろうなぁ、という事がうかがえました。
私は気になったので
ちょっとだけブレイクさんについて調べてみました。
ブレイクさんのお生まれはアメリカながら、
日本在住はなんと55年!
6才から京都で育ち、日本の伝統文化や歌舞伎に興味をもつようになったのだとか。
そして何と歌舞伎のオーディションではトップの成績だったそうです。
それなのに見た目は外国人という事だけが目立ち、日本人と全く同じ生活をしているにも関わらず、どんなに努力しても、どんなに日本が好きでも、やっぱり外国人として扱われ、報われない事が多かったのかなぁと。
何だかブレイクさんのBluesを感じ、内容は違えど私も共感する所がありました。
それにしても、
カメラの回っていない所でも、相手がどんな人だろうと関係なく、ただ目の前の人に人として接するその姿勢。
現場で愛される役者さんって、
こういう方の事を言うんでしょね。
店主すー
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